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2017/11
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通貨にまつわる勉強会

「お金の未来、僕らの未来II」 ~貝殻から電子マネーへ、通貨経済から評価経済へ~

開催概要

【参加者募集】  23日0時で締め切りました。 前回の勉強会概要はこちら

日時
2010年10月23日(土)
14:00~19:00(13:45開場) (19:30頃~21:30頃で懇親会を開催します。)
場所
三鷹産業プラザ 701,702(光)会議室
定員
最大100名
費用
会場代協力費として:お一人様1,000円(カンパ歓迎)
懇親会参加費:お一人様3,000円(予定)
会場設備
ネットワーク環境有り
 ・twitterに呟やいたタイムラインを会場のプロジェクターに映写します。
  ハッシュタグは #hppj となります。

 ・Ustreamにて講談前席の映像、および質疑応答の音声を
  ネット配信させていただきます。あらかじめご了承ください。
  (公聴席側の画像配信はいたしません)

構成

・第一部 基調講演

お金の歴史から現在までの流れ、そして新たなお金のシステムの試みや提案についての講演を行います。

・第二部 パネルディスカッション

講演者とパネラーを交えてお金の持つ問題点や、新たな試みについてのディスカッションをおこないます。

・第三部 全員参加型のフリーディスカッション

ワールドカフェ方式という、数名でテーブルを囲んだディスカッションを行います。自由で気軽に、現在のお金の問題点やその未来像について語って行きたいと考えています。

プレゼンテーター・パネラー

1,Happy Projectより、発起人
 さかまた(プレゼンテーター・パネラー)

お金の歴史と現在の問題点、そして未来に向けた改善方法の提案、贈与通貨Happyの仕組みと、その展開方法にについてお話させていただきます。
twitterID sakamata

2,慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 政策・メディア研究科講師
 斉藤 賢爾さん(プレゼンテーター・パネラー)

2月の勉強会に引き続き登場していただきます。従来のお金の概念を覆すようなユニークな通貨概念『ワットシステム/i-WAT』を提唱されている一方で、その仕組や未来の世界像を寓話にした小説『不思議の国のNEO―未来を変えたお金の話』の著者でもある斉藤賢爾さんをお招きします。

講演タイトル

地球規模オペレーティングシステムあるいはネットワーク贈答経済の実現に向けて

概要

SF作家 B.スターリングは、短編「招き猫」で、未来のネットワーク贈答経済 の姿を描き出しています。拙著「不思議の国のNEO」でも書いた通り、それは 私が目指している世界のひとつの見え方です (私は「地球規模オペレーティン グシステム」と呼んでいます)。
そのような世界を作るための部品のひとつとして、私は地域通貨ワットシステ ムを電子化した「iワット」を開発してきましたが、その運用経験を踏まえ て、今、反省すべき点は反省して、実際に使ってもらえる、役に立つシステム づくりと、実際に社会に変化を起こしていくことに向けて動き出す時期に来て いると思います。
今回は、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで実施予定の大学内地域通貨「塾 X」や、町田市の「町田大福帳」の電子化のための設計などを通して明確化し つつある、ネットワーク贈答経済のための新しいシステムデザインについてお 話します。簡単なデモもできるかも知れません。
twitterID ks91020

3,オタキングex社長
 岡田斗司夫さん(パネラー)

貨幣経済→評価経済社会へシフトするための拡張型組織、『オタキングex』の代表を務める岡田斗司夫さんをお招きし、評価経済社会という視点からディスカッションを行っていただきます。
岡田さんは物書きで、大学の先生で、オタキングexの社長さんです。
アニメスタジオガイナックスの初代社長を勤めた他、著書『ぼくたちの洗脳社会』の執筆等、幅広い作家活動を行っておられます。
twitterID ToshioOkada

趣旨

『お金の未来、そして私たちの未来について語ろう』

一昨年、私たちは『エンデの遺言』にちなんだ、お金にまつわる勉強会を開催しました。

増え続ける世界規模の利子や金融資産は、既に物の取引を円滑にする為に生れた便利な道具である「お金」という枠組みを超え、全体の約8割がお金でお金を買うという異常な事態に突入している状態を学びました。

そして、地球規模で見れば資源は有限なのに、お金ばかりが増え続けているという異常な事態から、如何に脱却すればよいのだろうか?という問いを元に、通貨にまつわる様々な事に付いて語り合いました。

そして今年2月には『お金の未来、僕らの未来』と題した様々な新たな通貨システムや概念、試みを紹介し、現在の経済や社会システムをどうしてゆくべきかを再度語り合いました。

今回は再び『お金』というものの歴史を振り返り、そこから現在のお金をめぐる状況を見直し、『お金』というのシステムの危うさと、未来の可能性について多くの皆さんと共に語り合う勉強会を開催いたします。

昨今のテクノロジーやコンピュータシステムの進化は目覚ましいものがありますが、そこで扱われるお金のシステムは、昔ながらの方法に乗っ取ったものにすぎません。環境維持や世界規模での利用を想定していない現在のマネーシステムのままでは、格差は助長され、多くの人が不幸を招くことになるのではないかと私達は懸念しています。

しかし、この勉強会では暗い未来ばかりではなく、希望の持てる話をしたいと考えています。

Happy Projectでは進化し続けるコンピュータネットワークが新たな通貨システム生み出すキーになるのではないかと考えています。

テクノロジーやコンピュータシステムは人を幸せにする為にある事を再確認し、人類は『ここまで来ている』と考え、暗い話題に囚われず、発展成熟した社会を前提に私たち自身の考え方や、社会システムを見直し、その為に個人で、仲間で、組織で出来ることを共に考えて行きたいと思っています。

童話作家のミヒャエル・エンデは、その晩年『お金は人間が作り出したもの、だから人間の手で変えることが出来る筈だ』と述べています。

経済や社会に対する疑問を持たれる方、またコンピュータシステムで新たな仕組みを作る事に興味のある方、等、共に明るい方の未来を語れる方の参加を心よりお待ちしております。